ブラックジャックには様々なアクションがありますが、その中でもヒットは勝敗を左右するカギとなる重要なアクションです。
勝率アップのためには適切なタイミングでヒットを選択しなければいけません。
しかし、初心者の中には「適切なタイミングがよく分からない」「ヒットするルールは特に決めていない」という方が多いのではないでしょうか？
そこで、今回はブラックジャックの勝率を上げるために必要なヒットの選択方法や使い方などを詳しく解説していきます。
期待値の高いルールを一貫して選択できるよう、ヒットの使い方をしっかりと理解しましょう。
ヒットを選択すると結構バーストしてしまうんですよね…
バースト確率を減らすためにも基本ルールからしっかり覚えましょうね！
ブラックジャックのヒットとは
ブラックジャックでは、最初にプレイヤーとディーラーへ2枚のカードが配られます。
この2枚のカードに加えて、新しくカードを追加するアクションをヒットといいます。
ヒットの回数には制限はなく、合計値が「21」を超えるまで何度でも繰り返すことが可能です。
ヒットを続けた結果、合計値が「21」になった場合はその時点で最強のハンドが完成し、「21」を超えると負けが確定します。
なおハンドの合計値が「21」を超えることをバーストというので、合わせて覚えておきましょう。
スタンドはこれ以上カードを引かず現状のハンドで勝負するアクション
ヒットと並んでブラックジャックの重要なアクションに「スタンド」があります。
スタンドとは、これ以上カードを引かないことを宣言するアクションで、現在のハンドで勝負するという意味です。（スタンドはステイと呼ばれることもあります。）
ブラックジャックは合計値が「21」に近い方が勝ちとなるゲームですが、「21」を超えるとバーストで負けとなります。
勝つためにはヒットでハンドを21に近づけるだけでなく、バーストを避けながらディーラーのバーストを期待してスタンドを選択するといった戦い方も必要です。
ブラックジャックのヒットの基本ルール
続いて、ブラックジャックの基本ルールを解説します。
プレイヤーはハンド合計値が［21］を超えない限り何回でもヒットできる
ブラックジャックでは、プレイヤーはハンドの合計値が「21」を超えない限り何回でもヒットできます。
ヒットを選択するとカードが1枚ずつ配られ、以下のいずれかの段階までプレイヤー側のアクションが続きます。
- 合計値が「21」になる
- 合計値が「21」以上になってバーストする
- 合計値が「21」未満でスタンドを選ぶ
ブラックジャックで最強のハンドは「21」なので、合計値が「21」になった場合はプレイヤーのハンドが確定し、ディーラーのアクションへ移動します。
ヒットを続けた結果、合計値が「21」以上になった場合はバーストでプレイヤーの負けとなります。
ブラックジャックではプレイヤーもディーラーもバーストすると負けですが、プレイヤーが先にアクションを行ってハンドを確定するので、プレイヤーがバーストした時点でそのゲームは終了です。
また、合計値が「21」に近い・これ以上ヒットしたらバーストする可能性が高い・ディーラーがバーストする確率が高いなどの理由で、「21」未満でスタンドを選ぶこともできます。
プレイヤーがヒットを選択しない=スタンドを選択するとハンドが確定し、次にディーラーがルールにのっとってアクションを行い、勝敗が決定します。
なお、ハンドが「21」未満なら何回でもヒットできますが、最初のヒットでダブルダウンを選択した場合は、ヒットできる回数は1回のみです。
仮に低い数字を引いた場合でも、それ以上ヒットすることはできません。
最初に配られたハンド合計値が[21]だった場合はヒットできない
最初に配られた2枚のカードの合計値が「21」だった場合は、ナチュラルブラックジャックというブラックジャックで最強のハンドが完成します。
ナチュラルブラックジャックが完成すると、それ以上ハンドが強くなることはないのでヒットはできません。
その時点でプレイヤーの勝ち、または引き分けが確定します。
ディーラーはハンド合計値が［16］以下なら必ずヒットする
ブラックジャックでは、ディーラーはハンドの合計値が「16」以下なら必ずヒットしなければいけません。
また、合計値が「17」以上になったら、それ以上ヒットすることはできずハンドが確定します。
たとえばプレイヤーのハンドが「19」で、ディーラーがヒットして合計値が「17」になったとしましょう。
現時点ではディーラーが負けていますが、「17」以上からヒットはできないのでプレイヤーの勝ちとなります。
このように、ディーラーは「ハンドが16以下なら必ずヒット」「合計値が17以上になった時点でハンドが確定」というルールにしたがって機械的にアクションを行います。
そのためディーラーによる強弱は存在せず、誰がディーラーを務めても同じ結果になります。
ヒットを行わない場合は必ずスタンドする
ブラックジャックでヒットを行わない場合は、必ず「スタンド」を選択します。
つまり、ブラックジャックのアクションは、大きく「ヒット（カードを追加で引くこと）」「スタンド（これ以上カードを引かずに現在のハンドで勝負すること）」の2つに分けられます。
ヒットとスタンドは表裏一体の関係にある、と言ってもいいかもしれません。
ディーラーのヒット条件は明確に決められているんですね！
その通り！ディーラーの行動を理解するのも勝率を上げるポイントの1つですよ。
ブラックジャックのヒットの使い方
ここでは、ブラックジャックのヒットの使い方を解説します。
オンラインカジノとランドカジノ（店舗型カジノ）では手順が若干異なるので、それぞれ順番に見ていきましょう。
オンラインブラックジャックでのヒットの使い方
まず、オンラインブラックジャックでのヒットの使い方から解説します。
ゲームの種類などによって多少の違いはありますが、基本的な流れは同じです。
STEP1. カードが配られてヒットを選択
プレイするテーブルに着席してチップを置くとゲームがスタートし、プレイヤーとディーラーへカードが2枚ずつ配られます。
上記ではプレイヤーの合計値は「8」、ディーラーのアップカードは「10」でした。
ブラックジャックでは絵柄を[10]とカウントするため、[10]の出現率が約30%で最も高くなっています。
したがって、ディーラーの伏せカードを「10」と想定すると合計値が「20」と2番目に強いハンドが完成します。
プレイヤーの現在のハンドは「8」で、次にどんなカードを引いてもバーストする確率は0%ですから、ヒットを選択すべき場面です。
ヒットを選択する場合には、テーブル下部にあるヒットのボタンをクリックします。
STEP2. ヒットを選択しない場合はスタンドを選択して勝敗が決着
まず最初のヒットでは「9」を引いて合計値が「17」になり、さらに追加でヒットを選択すると「4」を引いて合計値が「21」になりました。
ブラックジャックでは「21」以上のハンドは存在しないので、この時点でプレイヤーのハンドは「21」で確定です。
続いてディーラーが伏せカードをめくると「4」で、合計値は「14」になりました。
「ディーラーはハンド合計値が［16］以下なら必ずヒットする」というルールがあるので、ヒットすると「2」を引いて合計値が「16」、さらにもう1枚引くと「3」で合計値が19になりました。
ディーラーは「17」以上からはカードを引けないので、ディーラーのハンドが「19」で確定です。
合計値はプレイヤーの「21」に対してディーラーは「19」なので、このゲームはプレイヤーの勝ちとなり、賭け金1ドルの2倍配当=2ドルが払い戻されました。
以上が、ブラックジャックのヒットの使い方です。
ランドカジノでのヒットの宣言方法
ランドカジノのブラックジャックでヒットを宣言する方法は2つあります。
1つ目はハンドシグナルで伝える方法です。
ハンドシグナルで伝える場合は、指先でテーブルを軽くトントンと叩く、または自分に向かって手招きするとディーラーがヒットの宣言と受け取り、カードを追加してくれます。
口頭で伝える場合は、「ヒット」と伝えるだけなので簡単です。
不安な場合は、テーブルを軽く叩きながら口頭でも伝えるといいでしょう。
ブラックジャックでヒットすべきタイミング
ブラックジャックでは、ハンドの合計値が「21」を超えなければ何回でもヒットできますが、勝率を高めるためには適切なタイミングでヒットとスタンドを使い分けることが重要です。
ここでは、ブラックジャックでヒットすべきタイミングについて解説します。
プレイヤーハンドの合計値が[8]以下ならどんな状況でもヒット
プレイヤーはハンドの合計値が「8」以下なら、どんな状況でもヒットを選択しましょう。
ブラックジャックでは「10」と絵柄は[10]とカウントし、Aは「1」と「11」の好きな方を選びます。
したがって、「8」以下でヒットしてもバーストする可能性はありません。
ただし「9」「10」「11」の場合には、ヒットよりも攻撃的なダブルダウンが推奨されるケースが多くなります。
この点については、ブラックジャックのベーシックストラテジーで詳しく解説しているのでご参照ください。
プレイヤーハンドの合計値が[17]以上ならスタンドがベスト
プレイヤーはハンドの合計値が「17」以上になったらスタンドがベストの選択です。
ディーラーのアップカードが「10」や「A」だった場合に「17」では負けてしまいますが、ここでのヒットはバーストの確率が高すぎます。
バーストの確率は、プレイヤーが「17」でヒットすると69.24%、「18」でヒットすると76.93%ですからヒットすべきではありません。
「17」以上で負けた場合にはしょうがないと諦めましょう。
ただし、ソフトハンド（Aを含むハンド）の場合は別です。
たとえば最初に配られた2枚のカードが「A」と「7」だったとします。
Aは「1」と「11」の好きな方にカウントできるので、この時点での合計値は「8」または「18」です。
ここで「10」を引いても、Aを1とカウントすれば合計値は「18」になります。
「17」以上ならスタンドというのは、ハードハンド（Aを含まないハンド）の場合なのでご注意ください。
その他のタイミングはベーシックストラテジーを参考に
ブラックジャックのヒットすべきタイミングを2つ紹介しましたが、その他については上記のベーシックストラテジーを参考にしてください。
ベーシックストラテジーとは、プレイヤーの最初の2枚の合計値とディーラーのアップカードの組み合わせによって、最適な選択を示した強力なブラックジャック攻略法です。
ストラテジーチャートのアクションは数学上の計算に基づいており、効果については世界中の数学者やプロギャンブラーが認めています。
もちろん短期的に負け越すことはありえますが、長期的な視点ではチャートにしたがってプレイすることがブラックジャックの還元率を最大限引き出すことにつながります。
上記を見ると、プレイヤーの合計値が「8」以下の時はすべてヒット、「17」以上の時はスタンドになっているのが分かりますね。
ベーシックストラテジーは効果が絶大なため、ランドカジノではストラテジーチャートの持ち込みを禁止しているところが多いのですが、オンラインブラックジャックならストラテジーチャートを使用してもバレることはありません。
ベーシックストラテジーのアクションには一定の法則があるので、慣れるとチャートを見なくても正しい判断を下せるようになりますが、慣れるまではこちらのチャートを見て1ゲームずつ確認してプレイすることをおすすめします。
なお、ストラテジーチャートはプレイヤーのカードによって3種類あり、上記はハードハンド（Aを含まないハンド）用です。
最初に配られたハンドに[A]がある場合のヒットタイミング
上記はソフトハンド用のストラテジーチャートです。
ソフトハンドとは、最初に配られたハンドにAが含まれているハンドをいいます。
チャートを見ると分かるように、ソフトハンドの場合は「A」を「1」「11」のどちらにカウントしてもいいので攻撃的なアクションが多くなっています。
「A・6」以下では、すべてヒットまたはダブルダウンが推奨されており、積極的に勝負を仕掛ける場面です。
その他については、ディーラーのアップカードによってヒットとダブルダウンを使い分ける必要があるので、初心者の方はチャートを見ながら確実にプレイするようにしましょう。
最初に配られたハンドが同じカードだった場合のヒットタイミング
上記はスプリット用のストラテジーチャードです。
スプリットとは、プレイヤーに配られた2枚のカードが同じ点数の場合にハンドを2つに分けることをいいます。
スプリットは、弱いハンドを強いハンドにできる可能性がある、カードが配られた後に賭け金を追加できるといった点がメリットです。
たとえば、スプリットでハンドを2つに分けた後でダブルダウンを仕掛けて成功すれば、大きく賭け金を増やすことができます。
もちろん失敗時には損失が大きくなるので、賭け金を大きくしすぎないなどの資金管理が重要です。
スプリットのタイミングとしては「8」「A」のペアなら100%スプリットする、「10」のペアではすべてスタンドするといったルールがありますが、その他の数字についてはやや覚えにくいかもしれません。
オンラインブラックジャックでプレイする際は、必ずこちらのスプリットチャートを参照するようにしましょう。
ヒットを使う場面は非常に多いので、ベーシックストラテジーチャートを活用しましょうね！
ヒットを極めて勝つ確率を上げてみせます！
まとめ
今回は、ブラックジャックのヒットについて解説してきました。
ヒットはブラックジャックで勝敗の鍵を握る重要なアクションなので、常に期待値の高い選択を続けていかなくてはいけません。
ただし、初心者だけでなく中級以上のプレイヤーでも、すべてのハンドで完璧なプレイを続けていくのは難易度が高いです。
オンラインブラックジャックをプレイする際は、ベーシックストラテジーチャートを用意してヒット、スタンド、ダブルダウン、スプリットの判断を行うようにしてください。
ブラックジャックは、ベーシックストラテジーやカウンティングを完璧に使いこなせば、還元率が100%を超えるカジノで最も勝ちやすいゲームです。
ヒットの基本ルールや使い方をマスターして、オンラインブラックジャックでどんどん稼いでいきましょう。
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