カジノゲームやギャンブルで勝つためには、「大数の法則」と呼ばれる概念を正しく理解することが必要です。
カジノゲームは大数の法則をもとにルールや配当が設定されており、特にルーレットは大数の法則を利用して勝率アップを狙う必勝法も考案されています。
そこで今回は、大数の法則について基本的な概念やルーレットでの活用方法などを実践検証を交えて詳しく解説していきます。
この記事を読めば、大数の法則の考え方だけでなく、ルーレットに活用して稼ぐ方法まで理解できるのでぜひ最後までお読み進めてください。
もくじ
そもそも大数の法則(たいすうのほうそく)とは

大数の法則とは、確率論・統計学における基本定理の1つで、ある独立的な事象の発生する確率を大量に観察すれば、一定値に近づくという概念のことをいいます。
ルーレットなどのカジノゲームに置き換えると、「大量のゲーム数をプレイすると、その結果は確率通りに収束する」という意味です。
言葉だけだと難しそうに見えますが、実践例を交えて分かりやすく解説していくのでご安心ください。
大数の法則の具体例

上記は、勝率50%の大数の法則をグラフにしたものです。
たとえば、2人でじゃんけんをするとしましょう。この場合、インチキをしなければ互いの勝率は50%です。
しかし、数回程度だと、どちらかへ勝ちが大きく偏る可能性があるため、グラフにすると前半部分は勝率が上下に大きく触れているのが分かりますね。
その後、4,000回、6,000回、10,000回と繰り返していくと、徐々に確率が1ページに近づいていき、最終的には約50%に落ち着いています。
このように、試行回数を増やすと最終的に確率通りの数値に落ち着く事象を大数の法則といいます。
試行回数が少ないうちは偏りが出る

先ほどのグラフを見るとわかるように、理論上の確率が決まっているゲームにおいても、試行回数が少ないうちは偏りが発生します。
たとえば、ルーレットの赤・黒賭けについて考えてみましょう。
ルーレットでは「0」を除くと、赤が出る確率も黒が出る確率も同じ50%にもかかわらず、7回連続で赤に止まったなど、どちらかへ大きく偏る場面がありますよね。
しかし、数千ゲーム、数万ゲームと試行回数を増やすと、最終的な確率は約50%に落ち着くのです。
オンラインルーレットでは運営側が設定する還元率に近づく

上記は、オンラインカジノの書くゲームの還元率(ペイアウト率)をまとめたものです。
還元率とは、賭けた金額に対して戻ってくる金額の割合を示したもので、たとえば還元率が90%のゲームへ累計100万円を賭けると90万円が返ってくる計算になります。
カジノゲームは他のギャンブルよりも還元率が高く勝ちやすいといわれていますが、ブラックジャックを除くと還元率はすべて100%未満です。
カジノゲームの還元率は大数の法則をもとに設定されており、最終的には上記の還元率に収束します。
つまり、短い試行回数においてはプレイヤーが大きく勝ち越すことがありますが、オンラインカジノでは世界中のプレイヤーが参加して膨大なゲーム数をプレイしています。
したがって、設定した還元率に限りなく近づき、オンラインカジノ側が利益を出すことができるのです。
オンラインルーレットで大数の法則を実践検証

大数の法則の基本的な概念については理解できたかと思います。
ここでは、オンラインルーレットを使って大数の法則を実践検証をしてみましょう。
赤・黒賭けを10回ゲーム行った割合

赤・黒賭けを10回プレイした結果、以下のようになりました。
赤 | 7回 |
黒 | 3回 |
どちらに賭けても確率は50%ですが、赤に大きく偏る結果になりました。
赤・黒賭けを25回ゲーム行った割合

赤・黒賭けを25回プレイした結果、以下のようになりました。
赤 | 13回 |
黒 | 12回 |
今度は黒に大きく傾いたので、トータルではほぼ50%に近い結果になりました。
赤・黒賭けを50回ゲーム行った割合

赤・黒賭けを50回プレイした結果、以下のようになりました。
赤 | 23回 |
黒 | 25回 |
0(ゼロ) | 2回 |
どちらも均等に止まったので、50%に近い結果になりました。
また、「0」へ2回止まっている点にご注目ください。
ルーレットは「0」と「1~36」の全37スポットで構成されており、「0」に止まる確率は2.7%(1/37)です。
ルーレットには「0」があるので、赤黒賭けの勝率は50%ではなく、48.6%(18/37)になります。
この1.4%が控除率としてカジノの取り分になるのです。
赤・黒賭けを100回ゲーム行った割合

赤・黒賭けを100回プレイした結果、以下のようになりました。
赤 | 49回 |
黒 | 48回 |
0(ゼロ) | 3回 |
赤と黒へほぼ均等に止まり、最終的な結果は理論上の確率へ収束しました。
今回は25回目あたりから、赤と黒へ確率通りに止まりましたが、実戦においては100回プレイしてもどちらかへ大きく偏ることもあります。
大数の法則を利用してルーレットの勝率を上げるコツ
ルーレットは、大数の法則をもとに賭け方ごとの配当が設定されていることがお分かりいただけたかと思います。
ここでは、大数の法則を利用してルーレットの勝率を上げるコツについて見ていきましょう。
還元率の高いルーレットを選ぶ

オンラインカジノでルーレットをプレイする際には、還元率の高いルーレットを選ぶようにしましょう。
ルーレットは大きく分けるとヨーロピアンルーレット・フレンチルーレット・アメリカンルーレットの3種類があり、それぞれのレイアウトや還元率と控除率はこのようになっています。
種類 | レイアウト | 還元率 | 控除率 |
---|---|---|---|
ヨーロピアンルーレット | 0を含む全37スポット | 97.30% | 2.70% |
フレンチルーレット | 0を含む全37スポット | 97.30% | 2.70% |
アメリカンルーレット | 0と00を含む全38スポット | 94.74% | 5.26% |
ヨーロピアンルーレットとフレンチルーレットが0を含む全37スポットで構成されているのに対し、アメリカンルーレットは00を含む38スポットで構成されています。
スポットの数が1つ違うだけで控除率(カジノの取り分)が2倍近く変わり、還元率もアメリカンルーレットの方が約2.6%も低くなっているのが分かりますね。
ルーレットには大数の法則が作用するので、安定して利益を出すためには還元率の高いゲームを選ぶことが重要です。
オンラインカジノでルーレットをプレイする際には、必ずヨーロピアンルーレットかフレンチルーレットを選ぶようにしましょう。
事前にやめどきを決めてルールを守る

ルーレットをプレイする際には、事前にやめどきを決めて必ずルールを守ることが重要です。
やめどきとは、目標利益と損切りラインのことで、事前に設定しておくことによってやめどきが分かりやすくなります。
これまで解説してきたように、ルーレットの還元率は94.7%~98.65%なので、短期的には大きく勝っていても長時間プレイを続けていると大数の法則によって少しずつ資金が減っていきます。
したがって、勝率がプラスに傾いている時に勝ち逃げをし、マイナスに傾いている時には「流れが悪い」と判断して、損失を最小限に抑えることが重要です。
そのためにも、必ずやめどきを決めてルールを守ることを徹底しましょう。
軍資金は目標利益に合わせて準備する

ルーレットをプレイする際には、目標利益に合わせた軍資金を準備することが重要です。
たとえば、目標利益を100ドルに設定した場合を考えてみましょう。
軍資金が50ドルしかないのに目標利益を100ドルにすると、必要以上に賭け金を大きくしたり、リスクを取らないと目標達成は難しいでしょう。
しかし、軍資金が1,000ドルなら資金を10%増やすだけで目標を達成できるので、賭け金を大きくする必要もなく、冷静な気持ちでプレイすることができます。
「軍資金をそれほど多く用意できない」という人は、無理のない範囲に目標利益を設定して、少しずつ軍資金を増やしていくことを目標にするといいでしょう。
「空回し」や「統計データ」を活用する

ルーレットで大数の法則を利用して勝率を上げるためには、「空回し」や「統計データ」を積極的に活用していきましょう。
空回しは、出目の傾向やゲームの流れを把握するために重要です。
ルーレットは大数の法則を元に配当が設定されているので、出目の傾向を把握することによって、勝率をアップすることができます。
また、オンラインカジノのルーレットには出目の履歴を記した統計データが公開されているので、データを使って出目の傾向を把握することが可能です。
たとえば、100ゲームの履歴を調べて「赤に20回しか止まっていない」ということが分かれば、大数の法則が収束することを狙って赤を中心に賭けていく、という方法が考えられます。
その他には、「300ゲーム中、0が1回しか出現していない」ということが分かれば、同じく大数の法則が収束することを期待して「0」へストレートアップベットで賭けるという方法も使えるでしょう。
ストレートアップベットの配当は36倍なので、短い間隔で的中すると大きく資金を増やすことができます。
このように、ルーレットは漠然と賭けるのではなく空回しや統計データを活用して勝率アップを目指しましょう。
大数の法則と相性の良いルーレット必勝法
大数の法則について解説してきましたが、ルーレットの必勝法の中には大数の法則を利用した手法がいくつか考案されています。
ここでは、大数の法則と相性の良い必勝法を紹介します。
ネイバーベット法

ネイバーベット法は出目の偏りを利用した必勝法で、言い方を変えると大数の法則を利用した必勝法です。
ネイバーベット法では、上記のようにホイールを4分割してそれぞれのエリアに含まれる数字(9または10個)にストレートアップベットで賭けます。
「0」を含める場合には、AまたはDエリアに含んでください。
ネイバーベット法の使い方ですが、最初に空回しを10ゲーム以上行って出目の傾向をチェックします。
その際に、過去の出目の履歴もチェックすると、より詳細に出目の傾向が分かります。
ベット方法については細かいルールは決められていませんが、以下の基準を元にベットするエリアを決めるといいでしょう。
- 出目の偏りを狙い、空回し中に1番多く止まったエリアへ賭ける
- 空回し中にほとんど止まらなかったエリアへ、大数の法則が収束することを狙って賭ける
- 2回、3回連続で止まったエリアを外して賭けるなど
ネイバーベット法の具体的な賭け方については、裁量で判断するため使いこなせるようになるにはある程度の経験が必要です。
ただし、9個の数字へ賭けるので4ゲームに1回的中すれば資金は減りませんし、上手くハマれば短時間で大きく資金を増やせる可能性があります。
大数の法則を利用した必勝法を使ってみたい人は、ぜひネイバーベット法をお試しください。
なお、同じような手順でアメリカンルーレット向けに作られたシフトベット法という必勝法もありますが、アメリカンルーレットはスポット数が38でヨーロピアンルーレットよりも還元率が低いので、おすすめはしません。
モンテカルロ法

モンテカルロ法は、数列を使ってベット額を変動させることでコツコツと利益を積み重ねることができる必勝法です。
モンテカルロ法の手順は以下になります。
- 数列を用意する(例:1 2 3 など)
- 列の両端を足した金額を賭ける(数列が1 2 3なら、1 + 3 = 4)
- 勝敗によって数列を操作する
勝った場合は両端の数字を削除:1 2 3 → 2
負けた場合は右端に賭け金を追加:1 2 3 → 1 2 3 4 - 同じ手順を繰り返し、数列がすべて消えるとセット完了で最初に戻る
モンテカルロ法は数列を使うので、実践の際はメモ帳が必要です。
最初の数列は自由に設定できますが、数を多くしすぎると長期戦になりやすく、賭け金も少しずつ大きくなるので、多くても5つ程度にしておき確実にセットを完了させることを優先しましょう。
ココモ法

ココモ法は、3倍配当のカラムベットとダズンベットに有効な必勝法で、フィボナッチ数列を使用する点が特徴です。
ココモ法の手順は以下になります。
- 初回賭け金を決める(例:1ドル)
- 2連敗するまでは初回賭け金を賭け続ける
- 2連敗したら、1ゲーム目と2ゲーム目の賭け金を足した金額を賭ける
負けた場合、前ゲームと前々ゲームの賭け金を足した金額を賭ける
勝った場合→攻略法をリセットし最初に戻る
ココモ法は1勝すると必ず利益が出るように作られており、連敗しても賭け金の増加スピードが緩やかな点がメリットです。
ただし、ココモ法が有効な3倍配当の賭け方は勝率が約33%と低く、連敗確率が高いので初回賭け金をあまり大きくしすぎないようにしましょう。
ピラミッド法(ダランベール法)

ピラミッド法は、フランスの著名な数学者であるジャン・ル・ロン・ダンベール氏によって18世紀に考案された必勝法です。
ピラミッド法の手順は以下になります。
- 初回賭け金と勝敗後の増減単位を決める
【例】初回賭け金→5ドル、増減単位→1ドル - 1ゲーム目は初回賭け金をベットする
- 勝敗に応じて賭け金を変動する
・勝った場合:賭け金を1単位に減らす【例】5ドル→4ドル
・負けた場合:賭け金を1単位増やす【例】5ドル→6ドル - 連勝して賭け金がゼロになったら、2種類から進め方を選ぶ【1】全ゲームの賭け金と同額を賭ける【2】攻略法リセットして最初に戻る
まとめ
今回は、ルーレットにおける大数の法則について解説してきました。
ルーレットに限らずカジノゲームは大数の法則に基づいてルールや配当が決まっており、勝率をアップさせるためには大数の法則を正しく理解することが必要です。
また、ルーレットの必勝法にも大数の法則を取り入れたネイバーベット法のような手法があるので、ぜひご自身の手法に取り入れてみてください。