ブラックジャックのエース[A]は、「1」と「11」のどちらにもカウントできることから、最強のカードといえます。
ブラックジャックで最強のハンドであるナチュラルブラックジャックにはエース[A]が必要ですし、「1」にカウントすることでバーストのリスクなく追加のカードを引けるため、エースを持っているときには積極的に勝負を仕掛けることができるのです。
このページでは、そんなエース[A]の特徴やカウント方法、効果的な戦略などを初心者にも分かりやすく解説していきます。
もくじ
ブラックジャックのエース[A]の特徴

まず、ブラックジャックのエース[A]の特徴を解説します。
[1]か[11]にカウントする

ブラックジャックのエース[A]は、「1」か「11」としてカウントします。
ブラックジャックでは「2」~「10」は数字のままカウントし、絵柄はすべて「10」でカウントするので、1つのカードに対応する数字は1つですが、エース[A]は2つの数字から有利な方へカウントできるのです。
この点がエース[A]の大きな特徴で、「1」とカウントすることでバーストのリスクを避けながらヒット(追加でカードを引くこと)したり、「11」とカウントすることで合計値を21に近づけることができます。
自動的に有利なほうにカウントされる

ブラックジャックのエース[A]は、自動的に有利な方へカウントされます。
オンラインカジノのブラックジャックでエース[A]を引いた場合には、「1」と「11」それぞれでカウントした合計値が表示されるので、計算が苦手な人や初心者の方もご安心ください。
エース[A]を含むハンドはソフトハンドと呼ぶ

ブラックジャックでは、エース[A]を含むハンドはソフトハンドと呼びます。
ちなみに、エース[A]を含まないハンドをハードハンド、2枚のカードの数字が同じハンドをスプリットハンドと呼ぶので合わせて覚えておきましょう。
最強ハンドはエース[A]+[10・J・Q・K]のナチュラルブラックジャック

ブラックジャックの最強ハンドは、最初に配られた2枚のカードの合計値が「21」のナチュラルブラックジャックです。
ナチュラルブラックジャックは、エース[A] + [10・J・Q・K]で構成され、ナチュラルブラックジャックが成立した時点で引き分け以上が確定します。
ブラックジャックではプレイヤーにナチュラルブラックジャックが成立すると、ディーラーは追加カードを引けないので、ディーラーにもナチュラルブラックジャックができていた場合は引き分け、それ以外はプレイヤーの勝ちになります。
ナチュラルブラックジャックで勝つと配当が2.5倍

ブラックジャックでは、ナチュラルブラックジャックで勝つと配当が2.5倍になります。
上記では、ナチュラルブラックジャックが成立しているのでベット額の1ドル x 2.5倍の2.5ドルが払い戻されていることをご確認ください。
通常の勝利は2倍配当なので、ナチュラルブラックジャックの価値が高いことが分かりますね。
ナチュラルブラックジャックが成立するためにはエース[A]が必ず必要なことから、エース[A]は最強のカードといえるのです。
ブラックジャックのエース[A]のカウントの仕方
続いて、エース[A]のカウントの仕方を解説します。
エース[A]は2通りのカウント方法があるので、しっかりと理解しましょう。
[1]と[11]のどちらにもカウントできるパターン

まず、[1]と[11]のどちらにもカウントできるパターンです。
上記では、エース[A]を「1」とカウントすると合計値は1 + 5 = 6、「11」とカウントすると合計値は11 + 5 = 16になります。
このような場合、オンラインカジノのブラックジャックでは「6/11」などと表示されます。
自動的に[1]とカウントされるパターン

ブラックジャックでは、エース[A]を「11」とカウントするとバーストする場合には、自動的に「1」とカウントされます。
上記ではエース[A]を「11」とカウントすると、 11 + 6 + 7 = 24で合計値が21以上になるためバーストになります。
しかし、エース[A]を「1」とカウントすれば、1 + 6 + 7 = 14でバーストしません。
このような場合は、エース[A]は自動的に「1」とカウントされます。
自動的に[11]とカウントされるパターン

ブラックジャックでは、エース[A]を「11」とカウントした方が有利な場合には、自動的に「11」にカウントされます。
上記のように、「A」と「9」でスタンドした場合、エース[A]を「1」とカウントすると合計値は「10」、「11」とカウントすると合計値は「20」です。
このような場合には、エース[A]は自動的に「11」とカウントされ、プレイヤーの合計値は20になります。
下の場合については、エース[A]を「1」とカウントすると合計値は「11」、「11」とカウントすると合計値は「21」なので、自動的にエース[A]を「11」とカウントします。
エース[A]が2枚配られ、[1]と[11]でカウントするパターン
ブラックジャックではエース[A]が2枚配られ、「1」と「11」でカウントするパターンがあります。
上記ではエース[A]が2枚配られていますが、2枚とも「11」とカウントすると 11 + 11 + 7 = 29でバーストしてしまいますね。
このような場合、「1」と「11」でカウントすると合計値は、1 + 11 + 7 = 19になるのでバーストしない合計値が優先されます。
初心者の方だと、瞬時にこのような計算をするのは難しいかもしれませんが、オンラインカジノのブラックジャックでは自動的に計算してくれるのでご安心ください。
エース[A]が2枚配られ、2枚とも[1]でカウントするパターン

ブラックジャックではエース[A]が2枚配られ、2枚とも「1」でカウントするパターンもあります。
上記ではエース[A]が2枚と絵柄(10)が配られていますが、エースを1枚でも「11」でカウントするとバーストしてしまいます。
このような場合には、エース[A]を2枚とも「1」でカウントし、バーストしない合計値が優先されます。
ブラックジャックのハンドでエース[A]があるときの効果的な戦略
ブラックジャックではエース[A]は最強のカードですが、その威力を発揮するためには期待値の高いアクションを選択しなければいけません。
ここでは、エース[A]がある時の効果的な戦略を解説します。
ベーシックストラテジーのソフトハンドチャートを使う

エース[A]が配られた場合には、ベーシックストラテジーのソフトハンドチャートにしたがって最も期待値の高いアクションを選択しましょう。
ベーシックストラテジーとは、プレイヤーとディーラーに配られたカードの組み合わせから最も期待値の高いアクションを教えてくれるブラックジャック最強の必勝法です。
ベーシックストラテジーの有効性については数学的に証明されており、ストラテジーチャートにしたがってプレイすることでブラックジャックの高い還元率を最大限引き出すことができます。
ベーシックストラテジーチャートにはハードハンドチャート、ソフトハンドチャート、スプリットハンドチャートの3種類がありますが、エース[A]が含まれている場合はソフトハンドチャートを参照します。
上記はソフトハンドチャートですが、エース[A]は「1」と「11」の有利な方へカウントできるため、H(ヒット)、D(ダブルダウン)という攻撃的なアクションが多くなっていることが分かります。
ソフトハンドは次にバーストする確率が0%なので、積極的に勝負を仕掛けていくことができるのです。
ベーシックストラテジーは効果が絶大なため、リアルカジノではチャートの持ち込みを禁止している場合がありますが、オンラインカジノならチャートを見ながらプレイしてもバレる心配はなく、禁止もされていません。
エース[A]が含まれている場合は、ソフトハンドチャートを使って常に最善のアクションを選択しましょう。
ハンドがエース[A]2枚のペアのときはスプリットで期待度アップ

最初に配られたカードが2枚ともエース[A]だった場合は、スプリットを選択すると期待度がアップします。
スプリットとは、最初に配られた2枚のカードの数字が同じだった場合、初回賭け金と同額を追加することでハンドを2つに分けるアクションです。
2枚のエース[A]をスプリットすると、次に「10」または絵柄を引けば「21」になり、勝率が大きくアップします。
ブラックジャックでは「10」と絵柄は[10]でカウントするため、出現率は約30.77%(4/13)で約3回に1回は引ける確率です。
他のカードよりも出現率が高いので、2枚ともエース[A]だった場合にはスプリットで積極的に勝負を仕掛けましょう。
ブラックジャックでディーラーのアップカードがエース[A]の場合の戦略

ブラックジャックでは、ディーラーに配られる2枚のカードのうち1枚は表向きになっており、このカードをアップカードといいます。
ここまで、ブラックジャックのエース[A]は最強のカードと解説してきましたが、ディーラーのアップカードがエース[A]だった場合も同様です。
伏せカードが「10」または絵柄ならナチュラルブラックジャックが成立していますし、それ以外でもバーストの確率が下がり強いハンドができる可能性が高くなります。
ディーラーのアップカードがエース[A]だった場合、ディーラーがバーストする理論上の確率は約11%です。
したがって、ディーラーに強いハンドができることを想定して、プレイヤーはバーストのリスクを取ってでも高い合計値を目指す必要があります。
また、ブラックジャックではディーラーのアップカードがエース[A]だった場合に、プレイヤーはインシュランス(保険)というアクションを選択できますが、基本的にはインシュランスはおすすめしません。
インシュランスを選択すると、初回賭け金の半分を支払い、的中すると3倍配当が払い戻されるので引き分けになりますが、ディーラーがブラックジャックでなかった場合は追加の賭け金は没収されて、そのままゲームが進行します。
たとえば、初回賭け金が10ドル、インシュランスで5ドルを追加したとしましょう。
この場合、インシュランスが成功するとインシュランス分に3倍配当がつくので15ドルが払い戻され、収支は±0です。
しかし、インシュランスが失敗すると5ドルは没収され、初回賭け金の10ドルでゲームを進行します。
ディーラーにナチュラルブラックジャックができる確率は約30.77%=1/3以下なので、インシュランスは期待値が低い賭け方なのです。
以上のことから、ディーラーのアップカードがエース[A]の場合は、インシュランスは選択せずバースト覚悟で強いハンドを目指すことが最も期待値の高いアクションになります。
まとめ
今回は、ブラックジャックのエース[A]について解説してきました。
エース[A]は「1」と「11」にカウントできるため、バーストのリスクを避けながら強いハンドを目指せる最強のカードです。
ナチュラルブラックジャックが成立していれば引き分け以上が確定しますし、それ以外でも強いハンドができる確率が高くなります。
ただし、ディーラーのアップカードによって最適なアクションが変わるので、ベーシックストラテジーのソフトハンドチャートを見ながら期待値の高いプレイを心がけましょう。
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