ブラックジャックで最強の必勝法と言われるベーシックストラテジーには、ハードハンドチャート・ソフトハンドチャート・スプリットハンドチャートの3種類があります。
今回紹介するスプリットハンドチャートは、利用頻度は少ないものの勝率・還元率をアップさせるためには欠かせない重要な必勝法です。
この記事ではベーシックストラテジーのスプリットハンドについて、練習問題を交えながら初心者にも分かりやすく解説していきます。
使う頻度は少ないチャートですが、覚えておくと必ず役に立ちますよ!
おまかせください!モノにしてみせます!
もくじ
ブラックジャックのスプリットハンドとはベーシックストラテジーのひとつ
ブラックジャック最強の攻略法であるベーシックストラテジーは、プレイヤーに配られたカードの組み合わせによって3種類に分かれています。
スプリットハンドチャートはそのうちの1つです。
プレイヤーの最初のハンドが同じカードの場合に使用するチャート
ブラックジャックのベーシックストラテジーは、以下の3種類に分かれています。
- ハードハンドチャート(ハンドにAが含まれていないカードの組み合わせ)
- ソフトハンドチャート(ハンドにAが含まれているカードの組み合わせ)
- スプリットチャート(2枚のカードが同じ数字)
スプリットハンドチャートは、プレイヤーに配られたカードの数字が同じだった場合(5と5、7と7など)に使用します。
利用頻度はほかのチャートと比べると低い
ベーシックストラテジーのスプリットハンドチャートは、他の2つよりも利用頻度が低いという特徴を持っています。
ブラックジャックの各カードの出現率は、1/13(7.69%)です。
※「10」と絵柄は[10]とカウントするので、[10]は30.76%
そのため同じ数字が配られる可能性は、7.69% X 7.69% =約0.6%なので、100回に1回あるかないかという確率になります。
ベーシックストラテジーのスプリットハンドを使用するメリット
前述したように、ブラックジャックでは同じカードが配られる確率は約0.6%なので、スプリットハンドチャートを使う頻度は、3種類のストラテジーチャートの中で最も低くなっています。([10]は約0.94%ですが、すべてスタンドなのでここでは省きます。)
ただし、スプリットを選択すると最初の賭け金と同額を追加するため、合計賭け金が2倍になり、さらに分割したハンドでどちらもダブルダウンを使った場合には、合計賭け金が初回賭け金の最大4倍になります。
そのため、スプリットの選択についてはダブルダウンと同じぐらい重要です。
自分の感覚だけでスプリットするか・しないかを正しく判断することは困難ですが、ベーシックストラテジーのスプリットハンドチャートを使えば、最も期待値の高い選択を常に行うことができます。
この点がベーシックストラテジーのスプリットハンドチャートを使うメリットです。
賭け金は大きくなりますが、チャンスが増えますのでスプリットするときはチャートに従いましょう!
ブラックジャックのベーシックストラテジーのスプリットハンドの基本的な使い方
続いて、ベーシックストラテジーのスプリットハンドの基本的な使い方を解説します。
上記では、プレイヤーのハンドは[10]が2倍で合計値は「20」、ディーラーのハンドは「5」です。
ストラテジーチャートに当てはめて「スタンド」を選択
上記はベーシックストラテジーのスプリットハンドチャートで、プレイヤーのハンドとディーラーのアップカードの交点に書かれている文字が最適なアクションとなっています。
プレイヤーの「10・10」、ディーラーの「5」を見ると「S」と示されているので、ここでの最適なアクションはスタンドです。
このようにスプリットハンドチャートを使えば、最も期待値の高いアクションを簡単に選択できます。
ブラックジャックのベーシックストラテジーのスプリットハンドで覚えるべきアクション
ここでは、ベーシックストラテジーのスプリットハンドで覚えるアクションを解説します。
プレイヤーハンドが「A+A」または「8+8」の時はスプリット
プレイヤーのハンドが「A+A」または「8+8」の時は、ディーラーのカードにかかわらず必ずスプリットを選択します。
上記では、プレイヤーのハンドが「8+8」なのでスプリットが最適なアクションです。
▼スプリットで2つのハンドを強化
スプリットでハンドを分けて、その後のプレイヤーのハンドは「17」と「19」で確定。ディーラーのハンドは「17」だったので、1勝1分けとなりました。
ベーシックストラテジーのソフトハンドチャートを見ると、「8+8」の時にはディーラーのアップカードに関わらずスプリットが最適なアクションとなっていますが、その理由について考えてみましょう。
まず、プレイヤーのハンドが「8+8」の場合、現時点でのハンドは「16」なのでブラックジャックの中で最弱です。
▼こちらのプレイヤーがバーストする確率をご覧ください。
プレイヤーのハンド | 次のヒットでバーストする確率 |
---|---|
11以下 | 0% |
12 | 30.79% |
13 | 38.48% |
14 | 46.17% |
15 | 53.86% |
16 | 61.55% |
17 | 19.24% |
18 | 76.93% |
19 | 84.62% |
A | 92.31% |
ベーシックストラテジーでは、ハンドが「17」以上になれば次のカードを引かないので、実質的にはバースト確率が61.55%の「16」が最弱のハンドということになります。
したがって、「8+8」の場合はスプリットで2つに分けて勝負するというのが、最も期待値の高い選択です。
「8」なら次に[10]を引くと「18」でそこそこ強いハンドになります。
「A+A」については、次に[10]を引けば「21」になるので迷わずスプリットで勝負を仕掛けましょう。
攻めるときはしっかり攻めて行けばいいんですね!
ですね!攻め時のスプリットチャンス時は、スプリットチャートが役に立ちます♪
ベーシックストラテジーのスプリットハンドの練習問題で最適アクションを覚えよう!
ここではスプリットハンドの理解を深めるための練習問題を用意しました。
すぐに答えを見るのではなく、自分で考えてから答え合わせするようにしましょう。
スプリットチャートを使った問題①
1問目はプレイヤーのハンドが「8+8」、ディーラーの反応が「8」です。
この場合の最適なアクションを考えてみましょう。
▼最適なアクションは「スプリット」
スプリットチャートで「8+8」の列を見ると「P」と示されており、ここではスプリットが最も期待値の高いアクションです。
すでに解説しましたが、「8+8」「A+A」の場合はディーラーのハンドに関わらず、必ずスプリットを選ぶようにしましょう。
プレイヤーが「8+8」でディーラーのアップカードが「10」の時は、ディーラーの伏せカードが[10]ならハンドが「20」になるため、スプリットを選択するのに躊躇しそうな場面ですが、それでも統計上はスプリットの期待値が最も高くなっています。
スプリットチャートを使った問題②
2問目は、プレイヤーのハンドが「10+10」、ディーラーのハンドが「2」です。
この場合は、どのアクションが最適な選択でしょうか。
▼最適なアクションは「スタンド」
スプリットハンドチャートで「10+10」の列を確認すると、すべて「S」と示されているのでスタンドが最適なアクションです。
チャートの「S」はスタンドで、スプリットは「P」なので間違えないようにしましょう。
オンラインカジノのライブブラックジャックをプレイしていると、「10+10」の時にスプリットを選択している人がいますが、統計上は不利なアクションです。
「10+10」ということは、現在のハンドは2番目に強い「20」なので、ハンドを2つに分けるよりもこのままスタンドを選んで勝負した方が期待値が高くなります。
スプリットチャートを使った問題③
3問目は、プレイヤーのハンドが「4+4」、ディーラーのハンドが「8」です。
この場合は、どのアクションが最適な選択でしょうか。
▼最適なアクションは「ヒット」
スプリットハンドチャートでプレイヤーの「4+4」、ディーラーの「8」を確認すると「H」と示されているので、ここでの最適なアクションはヒットです。
ディーラーの「8」というハンドは、次に[10]を引けば「18」と強いハンドになるため、この場合はスプリットでハンドを分割するよりもヒットを選んだ方が期待値が高くなります。
スプリットハンドのアクションは、ハードハンド・ソフトハンドと比較すると規則性を見つけにくく、完璧に暗記するのは少し難易度が上がりますが、オンラインカジノならチャートを見ながらプレイしても大丈夫なので、不安な人はアクションを選択する前にチャートで確認するようにしましょう。
スプリットチャートは使用頻度も少ないため、覚えるのは少し大変かもしれません。
でもこのチャートがあれば問題なしですね!
ブラックジャックのベーシックストラテジーのスプリットハンド使用時の注意点
ブラックジャックでベーシックストラテジーのスプリットハンドを使用する際には、以下の点に注意しましょう。
スプリットハンドを使っても必ず勝てるとは限らない
ベーシックストラテジーは強力な攻略法ですが、スプリットハンドチャートを使っても100%勝てるわけではありません。
ブラックジャックでベーシックストラテジーを使用した際の勝率は約49.50%(使わなかった場合は約43.00%)なので、理論上は2回に1回は負ける計算です。
勝率だけを見ればバカラやルーレットの赤・黒賭けとほぼ同じですから、連勝することもあれば連敗することもあるでしょう。
あくまでも、ベーシックストラテジーはプレイヤーとバンカーのカードの組み合わせから期待値の高いアクションを教えてくれるものであって、過信しすぎないことが大切です。
スプリットハンドチャートを使う際には、これらのことを理解して、賭け金を大きくしすぎないよう適切な資金管理を心がけましょう。
また、ベーシックストラテジーは単体で使うのではなく、カードカウンティングやシステムベット(マーチンゲール法、パーレー法など)と組み合わせるとさらに効果的です。
スプリットハンドをアレンジして使わない
ベーシックストラテジーのスプリットハンドチャートは、アレンジして使わないようにしましょう。
各アクションは、統計上最も期待値の高いアクションを示しており、自分の感覚に頼ったり自己流にアレンジして使ってしまうと、期待値が下がってしまいます。
たとえば、「10+10」の時にスプリットを選択したり、「8+8」の時にスプリットではなくヒットを選択するなど、アレンジして使えば短期的に成功することはあっても、長期的には還元率を下げていることを理解しておきましょう。
ブラックジャックの還元率を最大限引き上げるためには、ベーシックストラテジーを適切に使用していることが条件になっており、余計なことはせずにソフトハンドチャートが推奨するプレイを続けることが大切です。
インシュランスの使用は避ける
ブラックジャックでベーシックストラテジーを使用する場合には、インシュランスの選択は避けるようにしましょう。
インシュランスは成功しても利益は出ず、収支がイーブンになるだけで、しかも確率的には3回に1回しか成功しないため、割に合わないアクションです。
つまり、インシュランスは使えば使うほど期待値を下げることになり、ベーシックストラテジーでもソフトハンドが最適なアクションとされるカードの組み合わせはありません。
前述したように、ベーシックストラテジーを使っても勝率は約49.50%なので、すべてのゲームに勝つことは不可能です。
ディーラーのアップカードが「A」でナチュラルブラックジャックが完成した場合には、運が悪かったと諦めて、すぐに気持ちを切り替えて次のゲームに挑みましょう。
ディーラーの伏せカードや追加カードは全て[10]と考える
ベーシックストラテジーにおいては、ディーラーの伏せカードや追加カードはすべて[10]と考えます。
以下のカードごとの出現確率をご覧ください。
カード | 出現率 |
---|---|
A | 約7.69% |
2 | 約7.69% |
3 | 約7.69% |
4 | 約7.69% |
5 | 約7.69% |
6 | 約7.69% |
7 | 約7.69% |
8 | 約7.69% |
9 | 約7.69% |
10、J、Q、K | 約30.76% |
ブラックジャックではA~Kまで13枚のカードを使用するので、各カードの出現確率は7.69%(1/13)ですが「10~K」の4つは[10]とカウントするため、出現確率は30.76%(4/13)に上がります。
理論上は[10]が約3回に1回出現する計算になることから、伏せカードと追加カードを[10]と予測するのです。
このことを理解していれば、ベーシックストラテジーチャートの理解が進むので頭に入れておきましょう。
いきなりライブゲームでプレイせずビデオゲームで慣らす
ブラックジャックのベーシックストラテジーは、いきなりライブゲームで使用するのではなく、慣れるまではビデオゲームで練習することをおすすめします。
オンラインカジノのライブブラックジャックは、ベットやアクションの選択に制限時間が設定されており、スプリットハンドの理解が曖昧なままライブゲームをプレイすると、制限時間内に間に合わない可能性があります。
また、制限時間が気になり、焦って間違ったプレイをしてしまうこともあるでしょう。
ビデオブラックジャックなら自分のペースでゲームを進行できるので、初心者の方も時間を気にせずじっくりとプレイできる点がメリットです。
ライブゲームはビデオゲームにない臨場感を味わえたり、プロのディーラーと対戦するドキドキ感を楽しめる点がメリットですが、まずはビデオゲームでしっかりとベーシックストラテジーのマスターしてからライブゲームで試すことをおすすめします。
ベーシックストラテジーのスプリットハンド使用の練習におすすめのブラックジャック
オンラインカジノには、様々なタイプのブラックジャックが用意されています。
ここでは、数あるブラックジャックの中からベーシックストラテジーのスプリットハンドの練習におすすめのゲームを紹介します。
ブラックジャックラッキーセブンス(Blackjack Lucky Sevens)
ソフトウェア会社 | EVOPLAY(エボプレイ) |
---|---|
ミニマムベット(最低ベット額) | 10ドル |
マックスベット(最高ベット額) | 1,000ドル |
還元率(ペイアウト率) | -% |
このゲームが遊べるオンラインカジノ | ・エンパイアカジノ ・カジノレオ ・コニベット など |
ブラックジャックラッキーセブンスは、2017年に設立された新興プロバイダのEVOPLAYからリリースされているビデオブラックジャックです。
ブラックジャックラッキーセブンスには、「ラッキー セブン ボーナス」というボーナス機能が搭載されており、「7」を3枚で「21」を完成させた場合に追加ボーナス(ベット額の1.5倍)を獲得できます。
その他のルールは通常のブラックジャックと同じなので、スプリットハンドの練習にもおすすめです。
また、ブラックジャックラッキーセブンスは映像のクオリティが高く、プレイ中にはお洒落な音楽が流れており、ゆったりと落ち着いてプレイできます。
ヨーロピアンブラックジャック(European Blackjack)
ソフトウェア会社 | Play’n GO(プレインゴー)など |
---|---|
ミニマムベット(最低ベット額) | 1ドル |
マックスベット(最高ベット額) | 100ドル |
還元率(ペイアウト率) | 99.54% |
このゲームが遊べるオンラインカジノ | ・ミスティーノ ・ライブカジノハウス ・カジ旅 など |
ヨーロピアンブラックジャックは、大手プロバイダのPlay'n GOからリリースされているビデオブラックジャックです。
ヨーロピアンブラックジャックと通常のブラックジャックは、ディーラーへのカードの配られ方が異なります。
通常のブラックジャックはプレイヤーとディーラーへ2枚ずつのカードが配られるのに対して、ヨーロピアンブラックジャックはディーラーへアップカードだけが配られ、伏せカードはプレイヤーのハンドが確定してから追加されます。
したがって、出現率の高い[10]がプレイヤーに追加される確率がわずかにアップしています。
その他には、ヨーロピアンブラックジャックはマルチハンドに対応しており、1ゲームで3組を同時にプレイできるためスプリットハンドのアクションを効率的にマスターすることが可能です。
まとめ
今回はベーシックストラテジーの中から、スプリットハンドの使い方や注意点などを解説してきました。
スプリットハンドの確率は約0.6%と利用頻度は低いのですが、スプリットを選択すると賭け金が2倍になり、分割したハンドでダブルダウンを使った場合には最大4倍まで増えます。
そのためスプリットハンドはベーシックストラテジーの中でも重要度の高いハンドと言えるのです。
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