「6号機になってからAタイプで勝てなくなった」と感じている方は少なくないと思います
かつてはホールの主力機種として賑わいを見せていたAタイプ。しかし6号機になってからその勢いは衰えています。
本記事では6号機Aタイプがなぜ勝ちにくいのか、過去の機種と徹底的に比較しながらその理由を深堀りして解説します。
また、新たに導入されるボーナストリガーについてや、6号機Aタイプの人気機種も紹介します。
本記事を読むことで6号機Aタイプの特徴を深く理解し、より効果的な立ち回りを見出すヒントが得られるでしょう。
ぜひ最後までお読みいただき、今後の実践にお役立て下さい!
もくじ
Aタイプの定義とその歴史
パチスロ6号機では様々な機種が登場していますが、その中でも特に根強い人気があるのが「Aタイプ」です。
パチスロ業界で長年親しまれてきたAタイプですが、その定義と歴史を知ることは、現在の6号機Aタイプを理解するうえで非常に重要です。
ここでは、Aタイプの定義とその歴史について解説します。
Aタイプの定義とは?
Aタイプとはパチスロ機の区分のひとつで、ATやARTのように押し順ナビが出るタイプではなく、ビッグボーナスやレギュラーボーナスなどのリアルボーナスのみで出玉を増やすタイプを指します。
本来は4号機時代のボーナスを区別する言葉だったのですが、5号機以降はさまざまなボーナスの形態が生まれました。そのためAタイプのことをノーマル機と呼ぶようになったのです。
パチスロのタイプにはA〜Cまであり、タイプ別の特徴は下表のとおりです。
タイプ | タイプ別の特徴 | 代表的な機種 |
---|---|---|
Aタイプ | ビッグボーナス中のJACゲームが3回ある機種 | 大花火など |
Bタイプ | ビッグボーナス中のJACゲームが2回の機種 | 巨人の星など |
Cタイプ | リアルボーナスが搭載されていない機種 | 北斗の拳など |
Aタイプはボーナス当選確率と機械割でその機種の性能が決まります。AT機などのように、複雑な仕組みや特殊モードがありません。
そのためボーナス当選時には一定枚数の出玉を獲得できるシステムになっています。このシンプルさが、多くのプレイヤーに支持される理由のひとつです。
4号機や5号機との違い
4号機や5号機との大きな違いは、払い出し上限と最大獲得枚数にあります。その違いは、以下の比較表を見てもらえれば一目瞭然です。
▼払い出し上限と最大獲得枚数の比較表
認定基準 | 払い出し上限 | 最大獲得枚数 |
---|---|---|
4号機 | 1,500枚 | 基本711枚(一部例外あり) |
5号機 | 480枚 | 448枚 |
6号機 | 300枚 | 280枚 |
4号機時代は、現在では考えられないほどの爆発力を持つAタイプ機が数多く存在していました。
1回のビッグボーナスで711枚獲得できたり、そのビッグボーナスが1G連するなど、高い出玉性能と多様なゲーム性が特徴で、短時間で大量の出玉を獲得することが可能でした。
そんな4号機でも、一撃で大量出玉を獲得し過ぎないように「トータルでの払い出し上限を1,500枚までに抑える」という規定がありました。
しかしその射幸性の高さから社会問題化し、規制強化へと繋がっていきます。
5号機~6号機時代
5号機に移行した際には、規制強化を受けて一気に出玉の制限が強まりました。しかしそれでも最大払い出し上限は480枚です。
そして6号機ではさらなる規制強化が実施されました。それが忌まわしき有利区間と差枚数上限の制限です。
6号機のAタイプは、AT機のように有利区間も差枚数2,400枚上限も関係ありません。
しかしそのかわりボーナスの最大払い出し上限が300枚までと、さらに制限されるようになったのです。
これにより6号機のAタイプは、4号機や5号機のAタイプと比べて、さらに出玉制限が低下することとなりました。
ノーマルAタイプと他の機種の違いを解説
ノーマルAタイプは、 ボーナスのみで出玉を増やすことに特化した、最もシンプルなタイプの機種です。
一方、最近では疑似ボーナスやチャンスゾーンなどの要素を取り入れた「擬似ボーナスタイプ」や、ATやARTを搭載した「A+ATタイプ」「A+ARTタイプ」など、Aタイプの枠を超えた機種が主流となっています。
これらの機種と比べると、ノーマルAタイプはよりシンプルで、技術介入の余地が大きいのが特徴です。
ノーマルAタイプの最大の魅力はシンプルさと安定感です。一撃大量出玉は期待できませんが、ゆっくりまったり遊べる機種も多く、比較的低リスクで楽しめます。
完全告知でリーチ目や難しい目押しが不要で、気軽に遊べる機種が多く、初心者から上級者まで、幅広いパチスロユーザー層に愛されています。
また豊富なリーチ目を楽しめたり、ビタ押しなどの技術介入で設定1でも機械割が100%を超える機種など、玄人好みの台もあります。
6号機Aタイプで勝てなくなった理由
6号機Aタイプが勝ちにくくなった背景には、いくつかの要因が存在します。これらの理由を理解することで、より効果的な立ち回りが可能になるでしょう。
出玉にスピード感がない
6号機Aタイプの最大の特徴は、出玉のスピード感の欠如です。
6号機では1回のビッグボーナスでの獲得枚数が最大で280枚まで(払い出し上限300枚)と、4号機や5号機と比較して大幅に減少しました。
以前はAT機で負けてしまったら、余りコインを持ってジャグラーなどのAタイプで泣きのひと勝負!などした方もいるかと思います。
そして余りコインで運良くビッグボーナスを引けたら即ヤメして、せめて数千円だけでも回収して帰る……という立ち回りをしていたスロッターも多いのではないでしょうか。
しかし6号機のAタイプでは、獲得枚数が少ないうえに出玉の増加スピードが遅く、時間効率が悪くなっています。結果として、短時間で大きく勝つことが難しくなり、勝ち逃げのチャンスも減ったと言えるでしょう。
機種代の高騰で高設定が入りにくい
6号機は4号機や5号機と比べてパチスロの機種代が高騰しています。パチスロ機の製造コストが上昇したことで、ホール側としても、機種購入費用の負担が増加しました。
ホール側は機種購入費用を回収しなければならないため、高設定を投入するリスクが以前よりも高くなりました。
その結果、低設定メインでの営業をせざるを得なくなり、高設定が入りにくい状況になっているのです。
6号機のAタイプは、設定に素直な出玉率です。
そのため低設定ばかりが使用されている状況だと、勝てる可能性のある高設定台を見つけることは、より困難になったと言えるでしょう。
高設定の機械割低下による勝ち額の減少
6号機Aタイプでは、高設定であっても機械割(プレイヤーが投資した金額に対して、払い戻される金額の割合)が以前の機種と比べて低下しています。
機械割が低いと、プレイヤーが得られる出玉が減少し、勝ち逃げが難しくなります。
特に高設定の機械割の低下が顕著です。例えば、設定6でも105%程度の機械割が一般的となっており、大きな利益を得ることが難しくなっています。
このため仮に高設定を掴めたとしても、得られる利益は少なくなり、長期的に見ても大きな勝ち額を期待することが難しくなりました。
そのため高設定を掴んだ場合でも安定した大勝ちが難しく、適切な立ち回りが求められます。
低投資での勝ち逃げのチャンスが減った
6号機以前はビッグボーナスで300枚〜400枚獲得できていたので、金額にして6,000円〜8,000円程度の出玉を期待することができました。そのため少ない投資で勝ち逃げするという立ち回りも可能でした。
しかし現在の6号機Aタイプでは、低投資での勝ち逃げは非常に困難になっているのが現状です。
なぜなら6号機Aタイプでは、1回のビッグボーナスでの回収が250枚前後とされており、金額にして4,000円〜5,000円程度しか回収できないためです。
しかも都内では最低換金が2,000円というホールも多く、獲得枚数が100枚程度のレギュラーボーナスでは、たとえ即ヤメして流したとしても余り玉にしかならず、非常に辛い状況です。
そのため4,000円以内にビッグボーナスを引かないと、投資分を回収して勝ち逃げするのが難しくなっています。
6号機Aタイプの限界とボーナストリガーへの期待
6号機Aタイプの限界が見えてきた中、業界ではボーナストリガーと呼ばれる新しいシステムへの期待が高まっています。
従来までの6号機パチスロは、下表のようにAT機とAタイプのノーマル機とで2極化されていました。
AT機 | 多様で複雑な遊戯性で出玉性能が高い |
---|---|
ノーマル機 | 極めて限定的な遊戯性でAT機と比較して出玉性能が低い |
ボーナストリガーとは、このAT機とノーマル機の中間に位置する、パチスロの新しい遊戯性を生み出すための機能のことです。
これだけでは何のことやら意味がわからないと思いますので、ボーナストリガーについて詳しく解説します。
ボーナストリガーとは、規定数固定機能のこと
「規定数固定機能」とは
- ボーナス終了後および初期化時の通常遊技は、複数の規定数のうちいずれか1つに固定できる
- ボーナスの種類によって、どの規定数に固定するかを定められる
- 本機能を搭載する場合は、ARTやRTは搭載できない
簡単に言うと規定数とは「3枚掛け」「2枚掛け」「1枚掛け」などのような、1回リールを回してプレイするためにBETする枚数のことを指します。
ほとんどのパチスロ機は、3枚掛けでプレイします。これは2枚掛けや1枚掛けだとボーナスの当選確率が絶望的に低いためです。
現状でもボーナス成立後は1枚掛けでボーナスを揃えてコイン消費を抑えることができたり、ボーナス消化中は2枚掛けになったりと、規定数の変動が可能となっています。
しかしボーナストリガー搭載機では、ボーナス終了後のたびに規定数が固定されるようになります。
つまり3枚掛けに固定されているときは、2枚掛けや1枚掛けができなくなるということです。
「何でそんなことするの?」「そんなことして何の意味があるの?」って思いますよね。
しかし規定数を固定することで、さまざまなゲーム性を実現できるようになるのです。
2枚掛けの高確率状態に移行できる
以下の表は、ボーナストリガーでの規定数固定条件の例です。
固定条件 | 遊戯枚数 | 状態 | BIG確率 | REG確率 |
---|---|---|---|---|
REG終了後 | 3枚掛け | 通常 | 1/300 | 1/500 |
BIG終了後 | 2枚掛け | 高確率 | 1/30 | 1/50 |
例えば通常時は3枚掛けでのプレイで、通常のボーナス抽選確率です。しかし、ビッグボーナス後はボーナストリガーが発動し、2枚掛けの高確率状態に移行します。
その後は、2枚掛けでコインの消費を抑えながら1/30〜1/50の高確率でボーナス当選を目指せる状態になるのです。
再度ビッグボーナスに当選すれば、高確率状態が継続されるため、さらに連チャンを狙えます!
しかしレギュラーボーナスを引いてしまうと、通常の3枚掛けに転落する……という仕組みです。
上記はあくまでも例のひとつですが、この状態を作ることで、連チャン性能やゲーム性を高めることが可能となります。
この例のほかにも、1枚掛けに固定したり、3枚・2枚・1枚掛けのいずれかに移行するパターンにしたりもできます。
またレギュラーボーナス後の救済措置として、2枚掛けの高確率状態に移行させてコインの消費を抑えながら次のボーナスを目指すというゲーム性にすることも可能です。
さらに遊戯枚数ごとのボーナス確率に設定差をつけることも可能です。
例えば2枚がけの高確率状態でのBIG確率を、設定1は1/100、設定6は1/50にするといった形です。
ボーナストリガーで出玉性能の変化が可能になる
つまり要はメーカーのさじ加減次第ってことです。メーカーのアイデアや努力次第で、Aタイプでも数珠つなぎ連チャン型にしたり、一撃爆連モード型にしたりと、さまざまなゲーム性を生み出せる可能性が広がるということなのです。
このように「ボーナストリガー」は、まさにボーナスをトリガーとして出玉性能を変化させられる、画期的な仕組みとなっています。
最後にボーナストリガーの概要をまとめておくと、以下のとおりです。
ボーナストリガーの概要
- 何枚掛けかが固定される
- ボーナス終了後にいずれかの規定数に移行する
- 高確率の規定数に移行すれば早い連チャンに期待できる
- 払い出し枚数は変わらない
- 設定差を設けられる
ボーナストリガーの導入により、従来のAタイプの枠を超えた面白さや、出玉性能の向上が期待されています。しかし同時に技術介入の要素が減少する可能性もあり、純粋なAタイプファンからは賛否両論の声が上がっているのが現状です。
ボーナストリガーの実装は現時点(2024年)ではまだ未定ですが、早ければ2025年初頭には実現するかも知れません。
今後ボーナストリガーがどのように進化し、Aタイプの未来を切り開いていくのか注目ですね。
6号機Aタイプの人気機種紹介
6号機Aタイプの中でも、特に人気の高い機種をいくつかご紹介します。
これらの機種は、厳しい環境の中でも多くのプレイヤーに支持されています。
アイムジャグラーEX
アイムジャグラーEXは、6号機Aタイプの代表的な機種の一つです。ジャグラーシリーズの伝統を引き継ぎながらも、最新の6号機スペックを搭載しています。
シンプルなゲーム性とペカッ!と光るGOGOランプランプの魅力は健在で、多くのファンを獲得しています。
マイジャグラーⅤ
マイジャグラーシリーズの5作目で、アイムジャグラーEXと並んで人気の高い機種です。特に、設定6の機械割の高さや、ボーナス確率の良さが魅力となっています。
ジャグラーシリーズ初の液晶を搭載しており、誰にも知られずひっそりとペカるのを楽しむのは、マイジャグラーならではの醍醐味です。
ハナハナホウオウ~天翔~
ハナハナホウオウ~天翔~は、沖スロの定番機種であるハナハナシリーズの6号機です。ハイビスカスが光ればボーナス確定という、分かりやすさが人気です。
従来のハナハナの雰囲気を残しつつ、新たな魅力を加えた機種です。特に、ボーナス消化中のスイカ揃い時のサイドランプや、ボーナス終了時の鳳凰ランプの点灯などによる設定示唆など、プレイヤーを飽きさせない工夫が施されています。
クランキークレスト
クランキークレストは、クランキーチャレンジやルーレットなど、液晶や媒体上部パネルでボーナス当選までの演出が楽しめるのが魅力のAタイプ機です。
技術介入要素が強いため、初心者には少々敷居が高いですが、スロットのスキルを高めるには最適な機種です。ペイアウト率も高く、腕に自信があるプレイヤーにおすすめです。
6号機のAタイプより面白いスロットを打つならオンラインカジノ
6号機のAタイプは、シンプルで気軽に楽しめる一方で、飽きやすい特徴があります。さらに6号機の規制により、ボーナス時の出玉が減少したことで、その魅力も低下しつつあるのが現状です。
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まとめ
6号機Aタイプは規制の影響により、以前の機種と比べて勝ちにくくなっているのは事実です。出玉のスピード感の欠如や、高設定の機械割低下など、様々な要因がこの状況を生み出しています。
しかしシンプルなゲーム性や技術介入など、Aタイプならではの魅力は依然として健在。
今後はボーナストリガーなどの新システムにより、Aタイプに新たな可能性が生まれる可能性もあります。
スロッターとしては、これらの変化に柔軟に対応しつつ自分なりの攻略法を見出していくことが重要です。
本記事を通して6号機Aタイプの特性を理解し、さらに楽しいスロットライフを過ごしていただければ幸いです。